はらわた

てめーら全員死ね!

電車

日本の電車は大変正確である。
一分遅れただけで客は線路の向こう側をまだかなまだかなと見る。
異常だ。こいつら頭がおかしい。
人身事故や自然災害などで電車が遅れても、それは鉄道会社のせいではない。
何をそんなに怒ることがあるのか?理解に苦しむ。
むしろ当然の権利のように5分ぐらい早く出てやったり、遅れてきてやればいい。
少しは心のゆとりができるだろう。

基本的に私は電車が嫌いだ。大嫌いだ。
プラレールきかんしゃトーマスは好きだったらしい。
寿司詰めにされて、決まった時間に、決まった場所へ運ばれる。
出荷されているような気分だ。
ドナドナが聞こえてくる。
アイドルマスターも出来やしない。
そんなことをすれば公然猥褻罪で逮捕、起訴され、科料をお国に払わなくてはならない。
オタクは早く逮捕されろ。

例外的にどこかに旅行に行く際の電車は好きである。
見たことのない景色、パサパサの駅弁、缶ビール。あと酢昆布。これは外せない。
母方の実家に行く際、特急に乗るのだが、この時間はたまらなく好きである。
豚まんやらシューマイテロをかましてやりたくなるが、いい歳なので自重している。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
らしいが、最近は自分の行く時期にはもっぱら雪が降らない。
暖冬だからだろうか。
かつて誰かが見たであろう雪国に思いを馳せながら、静かに目を閉じる。