はらわた

てめーら全員死ね!

料理

母親と弟が私をほっぽって5日ほど帰省。
前日遅くまで飲み食いした私は財布がすかんぴんであった。

飯がない。
この事実の絶望感。
かのじゃりン子チエは飯がないとひもじくなって死にたくなる。そう言っていた。
3食きっちりととらない私ですらそうである。
飯がないという事実は、重く重くのしかかった。

いや作ればええやんと。
当たり前である。
ただ我が家は素晴らしいことに誰も料理しない。
母はする。が、毎日ではない。
休みの日だったりとか、仕事が早く終わった時のみである。
とりあえず家に何があるのか。チェックしてみた。
絶望した。この家には塩がない。
塩。塩である。
野菜がないのはわかる。卵もいい。
塩て。お前塩やぞ。

言っていても始まらない。
セカンドストリートに服を持ち込んでどうにか5000円ほどを確保した私は、卵に塩、パスタ、オリーブオイル、にんにく、鷹の爪、玉ねぎ、ベーコンを買いに行った。
ペペロンチーノの時間だ!コラァ!!

パスタ、素晴らしいと思う。
300円で1kg。一人前が100g程としても10食は取れる。
ペペロンチーノの作り方をユーチューブで見た私は、こんなもの余裕であると意気揚々とペペロンチーノを作り始めた。

惨敗であった。
食える。正直うまい。自分で好き勝手作っているのだから当たり前なのだが。
ただ見栄えが悪すぎる。一発目は唐辛子を焦がしてしまった。
鷹の爪の加減もよくわからない。2つ入れたものは辛さのあまりに咳き込んでしまった。
人に金をもらって出すわけではないが、これはダメだ。

見栄えが良くなくては料理ではない。
あくまで自分が作ったから許せるだけであって、他人であったりがこれを出したらキレていたと思う。
味は良い、当たり前だ。口に入れるのだから。まして自分が。

つくづく自分の不器用さにうんざりする。
この歳ではもう何も見込めない。
将来に垂れ込める暗雲が、より濃く感じられたこの頃であった。

さてそんな時でも酒は飲みたくなるものだ。
私と苦楽を共にしてくれたのは、キャプテンモーガンスパイスドラムであった。
べたーっとしたバニラの香りが特徴のラムである。
スパイスドラム。後から着香したラムのことだ。
ラムとしてのクオリティが低いとかまずいだの言ってる人はもう別のものを飲めばいいんじゃないかな。ストレートで飲むなら私はロンサカパが美味しいと思う。はい。
これにライムを落としてトニックで割るのが私は好きだ。
モルガン。愛すべき安酒である。
多分炭酸系だと何で割っても美味しいので是非一度試してほしい。

何故か夏はラムがやたらと飲みたくなる。
夏がそうさせる。
モヒートはめんどくさいので作らないが。
ミント買ってきてくれやオラァン!

あ、夏がそうさせたので川に飛び込みました。
以前の記事で川遊びする奴が嫌いだと書きましたね。
僕は僕が嫌いです。
終わり。さよなら。